あの丘の上で【下】


その時、ポケットの中のケータイが震えた。


見てみると、それは佑樹からだった。


“海斗の家集合だってさ。
先行ってるから、ごゆっくり。
よろしく言っといてね。”


「高瀬さん、佑樹がよろしく言っといてだって。」


その言葉に、こくっと頷き、また目に涙を溜めた。

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