あの丘の上で【下】


「今まで、どうしてたとか、聞いてもいい?」


2人で木にもたれかかって、話す体制になった。


「あの後…沙羅姉さんが飲ませてくれた薬で何とか命は助かったの。」


「あれって、結局何だったの?」


「私の能力を集めた塊。
…私がお母さんに飲ませたものと同じものだよ。
あの中には、異常なくらい強力な自己回復力が入ってるの。」


そう言いながら、自分の手のひらを見つめる高瀬さん。

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