君と星空の彼方
「ほらほら、来なさいな、ユウ」

マナミ先輩は奥を見て手招きをする。

その先を見ると、美少女が立っていた。

ん…でも、何かおかしいぞ。

美少女…だよね。
真っ黒な髪の毛はショートカットで、くりくりの大きな黒目…

なはずなのに

「この子はユウ。

こう見えて男の子だから、ご配慮お願いね。

ちなみに高1はこの子だけ。仲良くして上げてねん」


お、男の子おおぉぉぉ⁉︎

まだ中学生ぐらいにも見えるあどけなさ…


でも身長は私ぐらいある…160ぐらい?


「う、そだぁ……」

「本当です、すいません……」

なぜかユウ君に謝られてしまった。


「あ…なんかごめんね?」

「いえ、よくあることですし…」

ユウ君は笑って許してくれたけど…申し訳ない、すごく申し訳ない。


その笑顔までかわいいと思ってしまった私…ごめんね、ユウ君…!


「ホシノ先輩、よろしくお願いしますね。
僕はユウです」

「ユウ君、よろしくね」


「あ、ユウでいいです。
寮のみんなは僕のことを必ずユウと呼びますし」


「そう?じゃあ呼ばさせてもらおうかな!」





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