君と星空の彼方
いい子だよ!この子は絶対にいい子!

私の本能が告げている、間違いない!


セイヤと同じ黒髪黒目だけど…目がぱっちりで綺麗。


色白で体も華奢だし、本当に女の子だと思ったよ。

初めて見たとき、男の制服をなぜ着てるのか逆に疑問だったもん。

私の頭の中ではこの子は女の子だって認識してたし…



「よし!自己紹介はこれぐらいにして!

ただでさえ少ない寮に新しい寮生だ!

歓迎パーティーをぱー!っとやろうじゃないか!」

イリヤ先輩のかけ声に、マナミ先輩とミズキが「いえーい!」と叫ぶ。



ユウもにこにこしてるし、夜月は机の上に置かれていた肉をもう持っていた。

セイヤはというと…



「セイヤ、私の顔何かついてる…?」

じーっと、私を見ていた。

いや、少し気恥ずかしく感じてしまう。


相手がセイヤでも…ってあれ、人が違うだけで最近同じようなことがあったような…?


「ミズキと同室って聞いた時、確信したけど…

覚醒したんだな」

「あ…今はしていないんだけど、ね」


「けど覚醒の前兆は来ただろ。

星使いか星空使いか分かんないけど…




綺麗な目だな」

そしてふっと優しく笑った。



ドキンっ!と胸が高鳴る。


うわぁ、反則だって…


思ったことをただ単に、下心もなにもなしで言っただけなんだとうけどさ…



女の子なら、その言葉とセイヤに笑顔にクラっと来るって!

…それに、
目の色に気がついてくれたんだ。

微妙な違いなのに、よく分かったなぁ。



…見てくれたんだな、とか思っちゃう。




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