君と星空の彼方
「……アジア、5つのうち残り2つ。

ヨーロッパ、2つ全滅。

北アメリカ南アメリカ合わせて8つ残り3つ。

アフリカ2つ残り1つ。

オセアニア1つ全滅」




生徒会長はスラスラと言った。


これがなにを意味しているの…?


「殺すんじゃない。

もちろん半分は死んでしまうが、生き残った奴らにはなんらかの掟を破ったと言って罪を着せたり、
無理矢理に…記憶消去を行い、キナリに元からいたものとして生活させてる」



どうゆう…こと……?


罪をきせたり…記憶消去?



映画やドラマでしか聞いたことのない単語に頭がパンクしそうになる。



「……つまり、さっき俺が言ったアジアだのオセアニアだの言ったのは、能力者の一族の数と…残りいくつ残ってるか、だ。

18あったはずの能力者一族とその能力者育成学校は、


6にまで減った」



ドクンッと、奇妙なほどに大きく心臓が高鳴った。


嫌な汗が額に浮かぶ。




18から、6…


12の一族は、どうなったの?


みんな…死んでしまったり、記憶操作されたり。








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