君と星空の彼方
「許可を下ろす際、私も関わりましたもので。

倉庫からは必要は物以外取られてませんでしたし、安心してください」



うう…本当にユウ、ごめん。

真実を知ってしまえば、今ここにユウがいないことにすっごく悲しくなって来た。



たまたま来れなかったってだけなのに…まるで仲間はずれにしてるみたい。



「…ここですね」


ムルが立ち止まったのを合図に、みんな立ち止まった。



けど…ここは、お城じゃない。

広場から少し離れた、人通りが少ない路地裏。


「そろそろのはずですよ」


なにがだろう。

ムルは左手首に付けられた腕時計を見ながら、私たちを焦らすように言った。



すると、辺りが急に明るくなる。


不思議な紫色の光…これは、魔法陣‼︎


目をぎゅっと閉じて、光が消えるのを待つ。



まぶた越しに消えたのが分かって目を開く。



「…みなさん、お久しぶりです!」


「ユウ⁉︎」



なんと目の前には、可愛いらしい笑顔を浮かべるユウが!


な、なんとタイムリーな!けど…嬉しい、嬉しいよ!



けど1番喜んだのはマナミ先輩だった。



「ゆーーうーーー!会いたかったぁー!」



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