その目にうつるもの
「わかってる。別にお世辞を言ってるわけじゃないよ?
それにここは、不良の聖地みたいなもんだし、男子しかいないし。
だからちょっとした忠告だと思って聞いてくれればいいよ。」


あぁ、そうか。
この聖龍高校(せいりゅうこうこう)は、全国でも指折りの不良高校だったけな。


「ありがとう。用心するよ。殴られないように。」


「「「(今の流れからして、そうじゃねぇだろ・・・。)」」」


「それとお前ら、」


「「「ん?」」」


「眼科に行けよ?いい医者紹介してやっからよ。」

「「「いや、目悪くねぇよ・・・。」


だったら、どうにかしろ。
それと、どう考えたってそっちの目じゃねぇだろ。

「まぁいい。それより瑞那...時間いいのか?」

「.....あっ。」


忘れてたのか....。

「じゃあ、担任呼ばなきゃな。」

っえぇぇぇぇ!!!!

樹が担任じゃなかったのか!?


「瑞那、じゃぁどうしてこいつ等がここにいんだ?」

「「.....あ“ぁぁぁぁぁぁ!!!!」」


なんだよいったい。うるせぇ。マジ。

「「あいつらが学校に来たんだよ!!」」

あいつ等?

「あいつ等って誰だ?」

瑞那も同じことを思ったらしく樹と遼華に訪ねた。

「・・・はぁ。瑞那。あなたは自分の学校の要注意人物もわからないんですか?」

心底あきれる樹。

まぁ、そんくらい把握しとくのが理事長を務めるのにも大事なことなんだろうけど。

「んなこと言ったてな、俺は俺より上のやつらか同じくらいの奴しか把握してねぇんだよ。俺の足元にもおよばねぇ餓鬼どもの把握なんていちいちしてらっれか。」

そう言えばこいつ総長だった時もこんな感じだったな・・・。

自分の族より強くねぇと覚えてなかったしな・・・。
つまり、自分の族以外興味をしめそうとしなかったんだな。

樹に全部任せてたっけ。その癖が出たんだな。



「もう、紅覇の幹部どもだよ!全国No,1の族の!」


紅覇?聞いたことくらいはあるな。

でも、世界レベルには及ばねぇから気にしたことが無いけど。


「あぁあいつ等か。面倒な奴らが登校してきたもんだ。」


「はぁ。もう瑞那は担任でも呼んでてください。」

「そうそう。学校の説明は僕等がするからさ!」


頼りねぇなおい。

まぁいざとなると、頼りになるんだが・・・。

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