気づけばキミと恋に落ちて
***


「んっ……」


突然目が覚め、辺りを見回すと外はもう夕方だった。


「うっそ…‼︎」


驚いて飛び起きると、トナリにいたはずの陽ちゃんはいなくて〝ふぅ…〟と息を吐くと、リビングに繋がるドアを開けた。


「お。はる、起きた?おはよう」
「あ、うん。おはよう…って、なんかごめんね」


べつに謝ることじゃないと思うんだけどね。


わたしの家だし、いつ何時間寝ようが関係ないんだけど。


「はる、すげぇグッスリ寝てたから起きるまで、そっとしといた。できた弟だよな、オレ」
「普通、それ自分で言う?」


それに、べつにできた弟でもなんでもないし。


人として、当たり前だと思うんだけど。


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