気づけばキミと恋に落ちて
「実はね……」


宗ちゃんの真剣な声に、さっきまでの思いはすべて消え去り、まっすぐと宗ちゃんを見た。


「……奥さんと、うまくいってないんだ」
「え?」


確かにうまくいってなかったから、わたしにイロイロしてきたのかもしれないけど…宗ちゃんの口から、そんなことを聞かされるとは、思ってもいなかった。


「最近さ、二人目生まれただろ?今、三ヶ月なんだけど。やっぱりさ、家庭も大事だけどウチの会社は小さいからさ、三人を守るためには、オレが一家の大黒柱として、頑張らなきゃと思って、今まで以上に仕事を頑張ってきたんだ」


そっか。もう下の子、三ヶ月になったんだ。


二人目ができた時、宗ちゃんはスゴく喜んでて、産まれる時は会社飛び出して行ったっけ。


で、みんなに写メ見せたりしてね。


あの頃の宗ちゃんは、とっても幸せそうだった。


「でもさ。奥さんにしたら、もっと家にいて子供と遊んだり、家族サービスをしてほしかったみたいでね。もちろんオレなりに、家族サービスはしてたつもりなんだけどね」


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