気づけばキミと恋に落ちて
拓篤より、顔も声も優しい感じかな。


拓篤は威圧感があるからね…。いや、顔は誠実なんだけど…雰囲気が、ね。


「るせぇ、コイツはそんなんじゃねぇよ。とりあえず、部屋貸せ。おい、行くぞ」
「えっ、えっ…?」


拓篤の友達?が見守る中、わたしは拓篤にグイグイ引っ張られる。


そんな中、わたしは拓篤が言った〝コイツはそんなんじゃねぇよ〟の言葉が胸をキュッと、締め付けられた。


その前の、お友達の〝好み変わったのか?〟にも傷付いたけど…。


「てか、あまり声出させんなよー?こないだのオンナの声、下まで聞こえてたぞー」


二階に上がり、ある一部屋に手をかけた時、下から叫ばれた言葉に、わたしの足が止まった。


今の言葉…それって、いわゆる〝そういうこと〟をしたってこと、だよね…。


「おい、変なこと言ってんな‼︎」


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