気づけばキミと恋に落ちて
めずらしく飲み過ぎました
あっという間に週末が来て、金曜日になった。


「和歌ちゃん、今日で最後かぁ」
「寂しくなるねぇ」


朝から、和歌ちゃんはみんなに囲まれていた。


もちろん、わたしもその中の一人。


「わたしも寂しいですけど、幸せになりますっ‼︎」


ーチッ…‼︎ー


えっ?今、トナリで舌打ちが聞こえたような…?


トナリを見れば、留里が呆れ顔で和歌ちゃんを見ていた。


まあ、留里ちゃんはもう三十六だしね。


『幸せになります』なんて、あんな幸せそうな顔で言われたら、そりゃあ素直に喜べないよね。


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