気づけばキミと恋に落ちて
***


いつものように仕事をこなして、外を見ればスッカリ薄暗くなっていた。


「みんな、そろそろ行けそうかな?」


宗ちゃんが立ち上がると、みんなも大体キリのいいところで終わらせたのか、続々と立ち上がり始めた。


「はるるんは、どう?終わりそう?」


留里ちゃんに顔を覗かれ、顔を上げた。


「あー、えっとー。終わりそうなんですけど、この数字がどうしても合わなくて…。留里ちゃん、先に行っててくれますか?わたし、コレどうしても気になるので、ソッコー終わらせて行きますから‼︎」


あー、もうっ。どうして、こういう時に限って合わないかなぁ…。


何度電卓をたたいても、何度パソコンを睨んで見てもわからない…。


和歌ちゃんは、わたしをよく慕ってくれたし、わたしだって和歌ちゃんは、可愛い後輩だから最初から参加したかったのにな…。


そして、何度目かの溜め息を吐いた時だった。


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