気づけばキミと恋に落ちて
宗ちゃんは、ブツブツなにかを言いながら、パソコンと向き合っていた。


そんな宗ちゃんの横顔を、チラリ盗み見れば。


宗ちゃんの整った顔が間近にあって、ほんの一瞬……一瞬だけ、ドキリとした。


少しポテッとしたクチビルに、スーッと通った鼻筋。


今、わたしのトナリにいる宗ちゃんは、二児のパパでも、誰かの旦那さんでもなく、一人の〝オトコ〟だ。


「あ、はるちゃん‼︎ココ、じゃないか?」
「へっ⁉︎」


あー、やだっ。わたしとしたことが‼︎よからぬ妄想をしてしまってた‼︎


なに、妻子持ちにドキッとしてんのよ‼︎


バカっ、はるみのバカっ‼︎


「って、顔近いですっ‼︎」


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