気づけばキミと恋に落ちて
会いたい
***


いつものように、出勤した職場。


結局あの日、眞介の家に戻り、明け方までずっと話をして、酒を飲んで、機嫌があまりよろしくないまま出勤した。


寝不足と二日酔いで気分が悪く、初めて笑顔でいるのが苦痛だと感じた。


そんな気分がよくない一日。夜六時過ぎだったろうか。


わりとヒマな時間で、オレ一人カウンターにいた。


すると、ドアが開き客が入ってきた。


とっさに笑顔を作り待っていると、男性客が一人。


「どうも、こんばんは」


そう言って、軽く頭を下げてきた男性客。


「こんばんは、いらっしゃいませ」


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