気づけばキミと恋に落ちて
本気になれない、ワケがありました
***
拓篤から電話があってから、十分、十五分は経っただろうか。
スマホを持ったまま動けなくなってたわたしに、また拓篤から着信がきた。
もしかしたら、さっきの電話で〝会いに行く〟と言っていたから、わたしの家まで来てくれたのかもしれない。
申し訳ないと思いつつ、スマホを操作し耳にあてた。
「た、くま…」
「あぁ、陽美?遅くなった、ごめんな」
なんで、拓篤が謝るの…?
「あのね、拓篤、」
「早く会いたいから、ココ開けてくれるか?」
「いや、だからね?」
「陽美は、会いたくねぇの?オレに」
そんなの、会いたいに決まってるよ…。
でもね、わたし今、拓篤の近くにいないんだよ…。
「会いたいと思ってるのは、オレだけか?」
「……会いたいっ、わたしだって拓篤に会いたいよっ…‼︎」
拓篤から電話があってから、十分、十五分は経っただろうか。
スマホを持ったまま動けなくなってたわたしに、また拓篤から着信がきた。
もしかしたら、さっきの電話で〝会いに行く〟と言っていたから、わたしの家まで来てくれたのかもしれない。
申し訳ないと思いつつ、スマホを操作し耳にあてた。
「た、くま…」
「あぁ、陽美?遅くなった、ごめんな」
なんで、拓篤が謝るの…?
「あのね、拓篤、」
「早く会いたいから、ココ開けてくれるか?」
「いや、だからね?」
「陽美は、会いたくねぇの?オレに」
そんなの、会いたいに決まってるよ…。
でもね、わたし今、拓篤の近くにいないんだよ…。
「会いたいと思ってるのは、オレだけか?」
「……会いたいっ、わたしだって拓篤に会いたいよっ…‼︎」