気づけばキミと恋に落ちて
「このまま、押し倒していい?」


わたしに合わせると、言ったくせに。


しかも聞いといて、もうわたしの背中、お布団についちゃってるしっ。


でも、でも…もっと、拓篤のことを感じたいと思ってしまってるのは事実で…。


「ムリなら、やめるから…」


なにも言わないわたしに、拓篤はそれだけ言うと、ユックリ、時間をかけて、愛してくれた。


途中、何度も恥ずかしくなって止めちゃうわたしに、拓篤はイヤな顔一つせず、微笑んでキスをくれる。


ギュ、と抱きしめてくれる。〝スキだよ、陽美〟って、何度も言ってくれる。


その優しさが嬉しくて、キュン、ってなって、泣きそうになって…。


そして、拓篤に抱きしめられたまま、朝を迎えた。


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