気づけばキミと恋に落ちて
わたしの仕事は、書類の整理やお茶出し。それと、清掃の人を雇ってはいないので率先してやったり。だから、これと言って大変でもなく。
営業は、ほぼ男性社員が行くので外に出ることはあまりない。
人間関係は、ドラマで見るような陰険なイジメとかはなくて、アットホームな感じかな。
「おはようございます」
小さなビルの二階で、これまた小さな空間の部屋に入ったと同時に挨拶をする。
「お。今日もオレの次は、はるちゃんだね」
そう言って目を細め笑ったのは、社長の宗(そう)ちゃん。
みんな〝社長〟と呼びたいのだけれど、〝急に呼び名を変えるなよ〟と…。
それから年数も経ち、〝社長〟と呼んでみたけれど、どうしても呼ばれたくないらしく、結局全員呼び名は〝社長〟ではなく、〝宗ちゃん〟。さすがに、身内以外の人間がいる時は〝社長〟と呼ぶのだけれど…。
宗ちゃんの名は、宗太郎(そうたろう)。四十一歳。
営業は、ほぼ男性社員が行くので外に出ることはあまりない。
人間関係は、ドラマで見るような陰険なイジメとかはなくて、アットホームな感じかな。
「おはようございます」
小さなビルの二階で、これまた小さな空間の部屋に入ったと同時に挨拶をする。
「お。今日もオレの次は、はるちゃんだね」
そう言って目を細め笑ったのは、社長の宗(そう)ちゃん。
みんな〝社長〟と呼びたいのだけれど、〝急に呼び名を変えるなよ〟と…。
それから年数も経ち、〝社長〟と呼んでみたけれど、どうしても呼ばれたくないらしく、結局全員呼び名は〝社長〟ではなく、〝宗ちゃん〟。さすがに、身内以外の人間がいる時は〝社長〟と呼ぶのだけれど…。
宗ちゃんの名は、宗太郎(そうたろう)。四十一歳。