気づけばキミと恋に落ちて
結婚していて、愛する奥さんと可愛いお子さんが二人いる。一人は最近生まれたばかり。


宗ちゃんを見ていると、コッチまで笑顔になる。それくらい、幸せオーラが漂ってくる。


「宗ちゃんは、いつも早いですね」


わたしも目を細め笑うと、自分の席に鞄を置いて、その流れで立ったままパソコンを立ち上げた。


「そりゃあ、一応社長ですから」


クスクス笑う宗ちゃんは、とてもわたしの十歳上とは思えない。


ホントに少年のような男性っているんだな、と宗ちゃんを見て思う。


こういう人が旦那さんだったら、奥さんも毎日幸せなんじゃないか、って。


まあ、宗ちゃんが家ではどんな人かなんて、知らないけど。


「そっか、そうですね。社長でしたね」

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