~続~ 天然無自覚と俺様くんの同居
そして、三人で教室へ戻っていると…
「あ、あの!一条さん!」
「?な、何ですか?」
急に誰かに名前を呼ばれて振り返る。
そこには可愛らしい男の子がいた。
「あの、昼休み屋上へ来てくれますか?」
「?良いですよ?」
とりあえず私はにこりと微笑み了承をした。
すると、男の子は喜び去っていった。
「由季~あんた最近多いわね~」
夏実はニヤニヤしながら私の肩をつつく。
「あの文化祭で由季ちゃんにまとわりつく奴が多くなった…チッ!」
羽柴くんは嫌々そうに呟く。
「ち、違うよ!何か…え~と…私に重要なことを伝えようとあの子は言ったんだよ!」
何がなにか分からない私は取り合えずこう言うしかない。