~続~ 天然無自覚と俺様くんの同居
✾ 二人の時間
~Side信~
誰も居ない廊下で足跡が響く。
「由季……」
俺は立ち止まり壁を思いっきり叩いた。
悲惨な音をたてて消えていく。
”好きだったよ――”
なんて、嘘に決まっている。
本当は今でも”好き”なんだよ……。
でも、さすがにあんなのを聞いたらもう、俺でも自信をなくす。
そう、あんなのさえ聞かなければ……
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「あー、頭痛てぇ」
頭が痛くて自分のベッドでゴロゴロしている俺。
学校は休みにしてもらった。