~続~ 天然無自覚と俺様くんの同居
「俺だって由季の事好きだったよ!今も!変わらずに!」
「ならっ!」
「だけど、アイツは俺にまだ遠慮をしている!村道を見るたびに由季は悲しい顔をし自分の事を大丈夫だと言い切る!今のアイツに必要なのは俺じゃない……村道なんだよ…」
俺の目から一筋の涙がこぼれた。
さすがに海も俺の襟から手を離す。
「後悔、してないのか?」
昌はそっと声を掛ける。
「し、てない」
この気持ちは心に蓋をしなければいけない。
忘れなければいけないんだ。
「そっか……信今日は泊まってけ…」
「は?でも」
「少しは甘えとけ…」
そう言い昌は立ち上がる。
海は黙ってただ、頬を膨らますだけ。