~続~ 天然無自覚と俺様くんの同居
聞けば恭はあの女に、これから由季とまだ付き合うならあの女に酷いいじめをする。
身も心も精神も、踏み潰すような、ね?
こう言われたらしい。
「しかも、由季が、あの男にキス、された写真をバラまくって……」
「おい、それって!」
恭が頷く。
そんなことが起これば由季は間違いなく孤立になる。
「だから、俺は別れるよ……」
「恭、辛くないのか?」
俺の言葉に恭は反応しない。
「だけど、この方法しかない」
「恭…、できる限り…俺にも頼れよ…」
その言葉に恭は笑顔で頷いた。
そして、恭は由季と別れた。
恭は辛そうに笑顔を俺に見せた。
そして、悔しそうに顔を手で覆って声を殺しながら涙を流した。