~続~ 天然無自覚と俺様くんの同居



そう言って鞄を持ち“今日は帰る“と、言って教室から出ていった。




「由季ちゃん平気?」


「羽柴くん……私、」



涙がポロポロと溢れてくる。


「わぁ!泣かないで!取り合えずこっち!」



羽柴くんは私の手を引き開き教室に連れ込んだ。羽柴くんと向き合うように座る私。




「私、夏実に酷いことしちゃった……」


涙を流しながらしゃべる私。
それに、羽柴くんは優しく頷く。


「私、夏実に迷惑かけたくなくて…それで、心配もかけたくなくて…自分は大丈夫だって言い聞かせてた!でも!」


「でも?」


「でも、本当はもっと夏実にちゃんと全部話したかったよぉ!……う、うわぁーーん!」


思いっきり泣く私を優しく抱き締める羽柴くん。



「私、まだ信が好きだよぉ、悲しいよ羽柴くん……苦しいよ~っ、信に全部話して分かって欲しかった…けれど、恐くて…私は逃げた!っぅ…ぅ、ズルいよ私は……」


思いっきり本音を話す私に羽柴くんは優しく私に話す。





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