~続~ 天然無自覚と俺様くんの同居
そして、帰り―――。
いつも通りのメンバーで帰るなか俺はチラッと由季ちゃん方に視線を向ける。
「大体由季は前々から―――」
「酷いよ!信だって!」
仲良く喋る信と、由季ちゃん。
羨ましいと感じてしまう。
もし、信より早く由季ちゃんに出会っていれば何か変わっただろうか…。
たまーにこんなことを思ってしまう。
「ん、じゃあ俺こっちだから…またねー!」
気が付けば別れ道。
俺は皆に手を振り背を向けて歩き出す。