~続~ 天然無自覚と俺様くんの同居
あっという間にもう、夕方だ。
「そろそろ帰ろうか~由季ちゃん」
「うん、そうだね」
俺が言うと由季ちゃんは頷く。
帰り道を歩きながら俺は空を見る。
夕日が俺達を優しく照す。
「キレイだね…夕日が」
由季ちゃんは優しい顔で俺に話しかけてくる。
好きだな、本当にこの笑顔が。
「由季ちゃん、」
「何?」
“好きだよ―――“この言葉をグッと呑み込んで俺は、
「今日は楽しかったよ…ありがとう、」
こう言った。
すると、由季ちゃんは嬉しそうに微笑む。
「こっちも今日は楽しかったよ!!ありがとう!羽柴くん!」