~続~ 天然無自覚と俺様くんの同居
✾ 泊まり掛けの勉強会 ~後半~
「とある昔の日…」
私は怖くて枕を頭から被ってブルブルしていた。
「―――大事な皿を割ってしまった女の女将さんは…」
そこで昌くんがニヤリと微笑むと、
「偉い殿方に殺されたそうです。以来夜になると井戸からはお皿を数える女の人の声が ……」
「ギャー~!!む、無理!無理無理!」
私は涙目になりながら夏実に抱きついた。
「キャ!?ゆ、由季!?」
私は夏実の腕の中でブルブル震えた。
――――――カチ…
すると、電気がつき部屋がほんのりと色づき始めた。
「これなら眠れるだろ…」
信はにひっとしながら再び布団にはいる。