~続~ 天然無自覚と俺様くんの同居
「えーと……」
私が戸惑っていると夏実がにこりと笑い私の代わりに答える。
「そりゃあモテたわよ…勉強を教えてもらおうとする男子どもがウジャウジャとね」
夏実は小さく私に微笑んだ。
それに私も微笑む。
「ふーん…じゃあ由季ちゃんって中学の時彼氏いたパターン?」
―――――ズキッ…
どうしよう……なんにも言えない…こ、わい…怖いよ…どうしよ!
羽柴くんの言葉が私の胸に深くのし掛かりそして、また嫌な事を思い出してしまう。
私がぎゅっと目をつぶると夏実が私の手を握り……
「いるわけないでしょ!片っ端から私が断ったんだから!」
夏実はふふんと、笑う。