If
そんなことを知ってか知らずか
『そろそろ出る?』
晴馬がそう言ったから
やっとこの冷たい視線から逃れられるって少しホッとした。
のもつかの間
『今からどこに行く?』
なんて晴馬が言い出すからまた気が重くなった。
断れ〜〜って願いを込めて
龍の方を見てみたけど
『どこでも。』
龍がそう答えたから
何だか一気に力が抜けた。
『ナナ、どこに行きたい?』
『ん〜そうだなぁ~
カラオケなんてどう?』
『おぉ〜いいねぇ~
龍も凛もいいだろ?』
『オレはいいけど?』
龍がそう言うと
一気に3人の視線が私に集まって‥
『いいよ。』
そう答えた。
それ以外の返事が出来る状況じゃないじゃんね。
カラオケなら個室だし
さっきまで居たファミレスのような事は
無いだろうし
ある意味今の私達には
ナイスな選択だったのかも?