If

カラオケボックスは周りの視線がないせいか晴馬とナナはすっかりカレカノ状態に突入して‥

正直、居心地が悪い。


仲がいいのは嬉しいけど
お二人さん‥
私達の存在忘れてません?


そんなことを考えてた私に
隣に居た龍がスッと近づいてきて一瞬びっくりしたけど


『抜けだそう。』


そう言ってくれたから頷いた。


10月の夕暮れ
外はスッカリ暗くなってた。


『何だか寒いね。』

『だな。あっ送るよ。
家どこ?』

『いいよ〜そんなに遠くないし。
一人で帰れるから。』

『女の子一人で帰すほど
オレ薄情じゃ無いから。』


なんて言われたら断れない。




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