If

『じゃあお願いします。』

私の家に向かって歩き出した。

龍は何も言わずに
ただ私の隣を歩いてくれる。

『そうだ、ナナの噂って何?』

沈黙が嫌で
必死に探した会話のキッカケ。

『あぁ〜言ったらオレ
晴馬に殺されそうじゃね?』

『大丈夫
これでも私、口硬いから。』

そこは自信がある。


『ん〜、絶対に内緒な?
晴馬、ナナちゃんに
もう3年も片思いしてたわけ。』

『え"っ?3年も?』

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