If


『凛、私寒いの無理〜。』

『ナナ、私だって無理〜。』


季節はスッカリ冬。
街はどこを見ても
クリスマス一色に染まっていて
心なしかソワソワと
みんなが忙しそうに見える12月。


『冬なんて…
無くてもいいのになぁ。』

『晴馬とクリスマス
祝えなくなっても?』

『えぇ~それは嫌かも。』

『じゃあナナは我慢だね~。
私は無くてもいいや。』

『えぇ〜凛だけズルイじゃん。』

変わらず一緒に
くだらない話をしながら
ナナとショッピング。

晴馬への
クリスマスプレゼントを買うため。

久しぶりにファミレスで
再会した日から時々だけど
私も晴馬に会う。
大概、その時は龍も一緒で
4人がすっかり定着したこの頃。

だからナナも私も
龍とすっかり友達になった。


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