If
家に帰ると
もう夕飯の支度がしてあった。
お父さんとお母さんが私の帰りを待っていてくれる。
『お帰りなさい。』
『お帰り。』
『ただいま。すぐ着替えてくるね。』
急いで着替えて
ダイニングの自分のイスに座ると
3人で一斉に夕飯を食べ始める。
『凛ちゃん、今日はずいぶん遅かったのね?』
『ナナの買い物に付き合ってたから。』
『そう。ナナちゃんと一緒だったのね。
そう言えば最近ナナちゃん家に遊びに来ないのね?』
『最近ナナ忙しいから。』
『そうだったの。
今度遊びにいらっしゃいって言っておいてね。』
『うん。伝えておくよ。
あっそうだ、もしかしたらクリスマスイブにナナたちとパーティするから出かけるね。』
『そうなのね?
じゃあお父さんと、お母さんはおばあちゃんの家に行ってくるわね。』
『クリスマスにおばあちゃんの家なんて珍しいね?』
『今年はクリスマスが週末だから
たまには親孝行じゃないけど、泊まりでお祝いしてこようってお父さんと話してたのよ。ねぇお父さん。』
『あぁ。そっか、凜が行けないんじゃ
おばあちゃんも寂しがるな。』