心があれば
それから学校の話をしばらくして、
24時をまわるころに
私たちは会計をして店を出た。
「莉子さん、送る」
『うん、お願いします』
タツ君の言葉に素直に甘える。
一応、女の子だしね?
飲み屋街を二人で歩いていると
「莉子ちゃんじゃね?」
後ろから声がしたので振り向くと
彼氏の文也君がいた。
そして、その横には彼氏もいた。
私の彼氏 向井 蓮。
『うわ、蓮ちゃんだ…あれ彼氏』
私が指さすとタツ君驚いて
「まじ?やばくない?」
と少し焦っていた。