朧月夜

どうしてこんなに
胸が痛む?

思い当たる節があり
私は力なくうつむいた

そうだ
あの日見上げた夜空にも

こんなに眩しい月があった

あなたの想いを
受け入れて

あなたに全てを
さらけ出したあの夜

“全てを見せて━━━僕に……”

月明かりのなか

不器用な手つきで
私を愛したあなた

ねぇあの日はそんなに
遠くないはずなのに

あの日のあなたの顔が
思い出せない
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