朧月夜
Ⅱ
小さく吐息して
今度は
深い深呼吸
どうして
こうなったのか
わからない
いつのまにか
はなれてた私たち
いつのまにか
あなたは
私じゃない
愛するひとを
見つけていた
つい三日前
言われた言葉を思う
“別れてください━━━”
その返事をするため
ここまできた
いつも待ち合わせにしていた
この居酒屋
勇気をだして
扉をあける
室内の照明は
月より眩しくて
思わず目を閉じた