このよでただ、独りだけ
家族の仇に名前を教えるべきかアレクシアは一瞬悩むも不愉快な呼び名よりはマシだ、と名乗ることにした。

「………アレクシア・ダロンドー」

「そうかそうか。改めまして。初めまして、アレクシア。俺はヒースコートだよ」

「気安く名前を呼ばないで下さい」

アレクシアとて無駄に挑発して良いことなどないと知っていた。

だが、どうしてもヒースコートに名前を呼ばれるのを甘受することができなかっただけで。
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