このよでただ、独りだけ
アレクシアは誰にも文句は言わなかった。

一人で全てのことに耐え続けた。

街の人はあからさまにアレクシアを嫌いはしない。

普通に会話も出来るし、生活には問題ない。

だが、敏いアレクシアは気付いていた。

街の人々が自分を恐れていることを。

だから決してアレクシアは踏み込まなかった。

友人は作らない、叔父や叔母に迷惑は掛けない。

そうしてアレクシアは静かに壊れていった。
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