浮気の定義。
ここのところはずっと、流生の浮気が続いていて、私もあえて流生と二人きりにはならないようにしていたし。
「うん。中庭行こっか」
「分かった!」
なんだか悪いことをした気分になり、今日くらいはもっと優しく接した方がいいのかもと思った。
でも、やっぱり、もとはといえば流生の浮気が原因なのだから、自業自得だ。
私が申し訳なく思う必要なんてない。
弁当をとりに自分の席に戻ると、私たちの行動を終始見ていたらしい梨花子が、頬杖をついて待っていた。
「大変ね」