風を切れ!!!
1ゲーム
「......誰お前??
呼び出すわけならなんかあるんだろ?」
「俺は神保友紀!
井ノ上和樹お前俺と勝負しろ!!」
.......はぁ?
学校終わって早々喧嘩って...
アホなのか?
「早く勝負しろ!!!!!」
「ったく...だる」
そう言って俺は拳を振り上げた。
そして、目の前の男に振りかざした。
「えっ... 」
目の前には倒れている男。
見事拳が命中したのだが...
「弱っ」
「なっ殴ることなんてないじゃないか!!!
親にも殴られたことないんだぞ!?」
「は??
お前が勝負しろって」
「喧嘩じゃねーよ!!!
俺はだなぁ…井ノ上和樹と試合をしに来たんだ!!!」
「試合...」
........こいつは本当にバカらしい。
「なんのだよ、意味わからん。」
「とぼけんな!!!!!テニスだよ!」
テニス
俺のなかで封印してきた言葉。
「すまないがテニスは、してない。」
「んなわけねぇ、俺はお前と試合をしたことがあるんだ!」