暴走族なシンデレラ
玲二side
....これは俺の記憶。
俺は小さい頃から親に「遥ちゃんを守れ」と言われて育ってきた。もちろん俺は"遥ちゃん"なんて子に生まれてから一度も見たことも無い訳で顔も知らなかった
でも、5歳の時に俺と遥は出会った。
親と一緒に海に行った時、俺は親とはぐれて一人で砂浜を歩いていた。どんどん歩いて行くと小さなお花畑にでた。そこには赤黄青ピンクと色様々な花が咲いているなかで白のワンピースを着た小さな女の子が身を縮める様にして座っていた
「こんなところで何してんの??」
思い切って俺が声をかけるとその子は目をクリクリっとさせて俺を見た
「遥ね、パパに知らない人と話したら駄目だよって言われてるからあなたとは喋れないの。」
「そうなの??僕は多分君の事知ってるよ」