暴走族なシンデレラ
大きな倉庫の前まで着くと玲二はバイクを停め私を降ろした。

「ほら行くぞ」

「うん」

私の前に差し伸べられた手に自然と自分の手を重ねた
ゴツゴツして私の手を包む温かくて大きな手 チラッと視線を上に向けると憂いを帯びた整った横顔
不思議と初めて会った気がしない
「何処で会ったんだろ」


「なんか言ったか?」

「こっちの話ね」

「そうか」
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