ナミダ
あと一歩
生徒会室での出来事があってから大体一ヶ月。
今日は日曜で学校は休みだったから部屋でゆっくりしていた
「トゥルルルルルルルル」
電話の音が家中に響き渡った
途中で止まったから誰かがとったんだろう
階段を駆け上がってくる足音的に姫華だった
トントンとドアをノックしてから電話だよと言いドアを開けた
無言で電話を取り
「はい」
と短く言うと聞きなれた
大嫌いな声が聞こえた
「久しぶりね純。
元気かしら?
実はね、理事長になる為に試験を受けて欲しいのよ
今から学校に来てちょうだいね」
一方的に話してから電話を切った
いつもこんな感じだ
少し嫌な思いを胸の内に抱きながら学校へ行く準備をした