親父、ありがとな。


キッチンへ行き、洗い始めたとき親父が帰ってきた。




「ただいまー」






「おかえり。」





「お、帰ってたのか。」




そう言って親父は俺の手元を見た。






「あ、高校生初めての弁当だったのにあんなの作っちまって...悪い
明日から、購買で飯買えな」






そう言って、寝室へ入っていった。







「誰も不味かったなんて言ってねぇよ...」









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