Fanfare
シャワーから出た私はサッとメイクを済ませ家を出た。
家の裏の路地をいくつか通ればそこは人の匂いや香水の匂いが混じった"繁華街"
お腹が空いた訳でも仕事に来た訳でもない
私の目的はー…
「ねぇねぇ君今暇?」
ただの"暇潰し"…
「ー・・・てよ」
「え?」
私の肩に手を置く男の首に腕を回し今度ははっきりと言う…
「ねぇ私を抱いてよ」
まさか私から誘いの言葉をかけるとは思ってもいなかったのだろう
「え…良いの?」
男は一瞬呆気に取られたがすぐに鼻下を伸ばし私の手を引いてその辺にあるホテルに急ぐ。