遊園地
「遊園地寄って帰ろう?ジェットコースターだけなら乗れるよね!」
この一言に大盛り上がりのみんなの中ひとり
びびっているのが菜緒だ。
明るくふざけた性格とはうらはらに
絶叫が大の苦手な菜緒。
ジェットコースターだと?という顔で眉間にシワを寄せた。
コスモワールドからは、きゃあきゃあと声が溢れだし
ゴゴゴゴゴー
と乗り物が走り回っていた。
心の中はもう決まってた。俺が隣に。
そして手を握る。
勇気を出して
券を買う菜緒の腕を掴んだ。
「菜緒!乗ろうぜ!」