~Special Short Story~



「へー、今日ももらったんだ」


弥生に朝の出来事を報告するのが日課になってきた。弥生もまた当たり前のように聞き、今日の手紙を読む。


今の時間は、講師から出された課題を調べる時間で、私達は図書館に来ていた。課題を進めつつも話は星村くんの話だ。


「口で話せば済むことをわざわざ手紙で伝えるなんて、結構シャイなの?でも、話はしたんでしょ?」


「うん。まぁ」


絆創膏してる姿とか、頭掻く仕草とか、可愛かったよ。この言葉は恥ずかしくて、弥生には伝えず胸にしまう。


「明莉はどう思ってんの?星村くんのこと」


「私は……」


どう思ってるんだ、自分。


手紙をもらうのを楽しみにしているし、星村くんの1つ1つの仕草にキュンとくるし。


「き、気になってんのかも」


「だよね。だって、明莉嬉しそうだもん。最初の日は戸惑ってたけど、日に日にニコニコしたるもん」


え?弥生にはそう見えてたのか。ちょっぴり恥ずかしい。


「明日も楽しみだね」


「……うんっ」


手紙に記されている星村くんの文字を見て頷いた。



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