~Special Short Story~
「どう?どう?かっこよくない!?」
「あーあの子ら毎年来よるよ。ここらの子だったはずやけん」
「うっそ!内田先輩達、地元ここなの?」
私もこの辺りに住んでるのに、今まで会わなかったなんて……もう!神様の意地悪~。
「夏休みに遠泳したり、日サロとか言って結構来てるな」
「え~早く教えてよ、おばさ~ん」
「そんなん知らんわ。さやかがココに来んかったからやろ」
「そ、それは……」
焼けるの嫌だし、泳げないし……
「ま、よかったやん。王子様とやらに出会えて」
「うん!おばさん、応援してね?」
「はい、これ持って行きー」
スルーされた!?ていうか、これ内田先輩達のテーブルの分じゃないし。でもこれ以上文句を言うと、バイト代下げられちゃうからやめとこ。
その日はそれっきり、内田先輩達と話すことは出来なかったけど、おばさんの話を聞いてまた来るかもって期待できるし、明日からの楽しみにしようっと。