~Special Short Story~
「おばさ~ん。内田先輩、本当にココが地元なの~?」
「そうやって何度も言うてるやろ」
「じゃあ、なんでもう3日も来ないの!?」
あれから3日。毎日来るもんだと思っていたのに、内田先輩達の姿は見当たらない。
「知らんわ。用事でもあるんやないと?」
「そんな~」
汚れたエプロンでちょちょ切れる涙を拭く。内田先輩ともっとも~っとお話したいのに。ションボリしながら、今日もバイトに励む。
そんな時だった。
「あっ、さやかちゃーん」
誰かに名前を呼ばれた。力無く振り返ると、そこには……
「内田先輩!」
待ちに待った内田先輩の姿が!でも、名前を読んでくれたのは、あの金髪の男の人らしいけど。
「も~ずっと待ってたんですよ」
「いやー、塾があるとなっかなか来れねーもんだな」
あたしは内田先輩に話しかけているのに、返してくれるのは金髪の男の人。ちなみに、今日も前回と同じメンバーの4人で来ている。
「塾行ってるんですか?」
「おう!今日は半日だったから、ココに来たんだー!」