~Special Short Story~
「う~痛い~」
おばさんからゲンコツをくらった頭を抑えながら、お昼休憩中。場所は海が見える日陰のポジションを選択。
理由はね、もちろん!内田先輩を見たいから。
「あ~カッコイイなぁ」
初めて会った時は薄手のパーカーを着てて、肉体美を見れなかったけど、今パーカーを着ていない内田先輩の上半身は鼻血もの。
写真とか撮りたいのに。もっといっぱいお話したいのに。いろんな望みが私の中を巡るも、見つめることでいっぱいだ。
だって、すごく嫌がられるから。
まだ会って2回目なのに。このバイト服のTシャツに短パンってのがアレかな?色気がないのかな?そう思いながら、まかないの焼きそばを頬張る。
内田先輩、今彼女いるのかな?
あんだけカッコ良けりゃ、彼女の1人や2人いるよね……いや!2人以上もいたら大変!
「おい」
1人で妄想の世界に浸っていると、誰かから声をかけられた。
「きゃ!内田先輩!」
目を隠しながら先輩の名前を呼ぶ。だって、だってだって!内田先輩ってば、海パン状態なんだもの。