~Special Short Story~



「飲み物頼んでいいか?」


やばい。こんなに近くで内田先輩のお声を聞けるなんて。


「おい、聞いてる?」


「いえ!聞いてませんでした」


「聞け。注文、今頼んでいいか?」


「あっ。あたし、今休憩中で」


「あ、そうか」


そう言って、他バイト生のミナミさんの元へ向かおうとする内田先輩。はっ!あかん!ミナミさんはナイスバディなお姉さん。


内田先輩があのお体を目にしたら、惚れてまう!


「内田先輩!」


それにあたしも話せるチャーンス!


「注文私が受けます!」


「でもお前、休憩……」


「ご注文をどうぞっ」


「あ、おう。コーラ3つにオレンジ1つ」


「少しお待ちください!」


そう言ってダッシュで店内に戻ったあたし。


「おばさーん!ドリンクの注文入ったから、あたし持ってくね~」


「さやか休憩中やろ?他の子に」


「あたしが持っていく!」


おばさんにそう伝えて、プラスチック製のコップを取り出し、ちゃちゃっと準備をするあたし。



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